花粉症が原因の咳を止める方法

涙や目の充血・鼻水といった症状が目立つため、これらの症例が花粉症の主なものと思いがちですが、意外にも頻繁な咳も花粉症の主な症例のひとつです。
風邪によるものなど通常の咳と見分けるために挙げられる特徴としては、痰がからまず空咳が多い点にあります。
風邪の症状からシームレスに発展するケースもあるので、非常に見分けがつきにくいことも、あまり認知されていない要因となっています。

花粉症が原因である咳は、症状の期間が長いということも特徴として挙げられます。
通常の風邪によって発症する咳・喉の痛みの場合は数日~1週間前後で治ることが多いですが、花粉症による咳の場合は2~3週間経っても改善しない・快方に向かわない場合が多いです。
食後や夜間に頻繁に咳が出るなどとにかく長引くことが多いため、あまりにも症状が続く場合は花粉症を疑った方が良いでしょう。

花粉症が原因で起こる咳の症状は、花粉アレルギーによって分泌された鼻水が喉に流れる状態・「後鼻漏(こうびろう)」と呼ばれる現象によって、喉の粘膜が刺激されることにより起こります。
アレルギーによって過剰に分泌された鼻水が喉・気道へと流れ込むことにより、喉の粘膜は炎症を起こして咳の症状や喉の痛みを引き起こします。
そして、鼻水や鼻づまりによって鼻呼吸がしづらくなって口呼吸中心になってしまうため、さらに咳や喉の痛みを加速させることとなります。

また、メジャーなスギやイネ科の花粉や胞子などの他にも、PM2.5が影響している可能性もあります。
特に近年は花粉症の発症原因が増えており、自動車の排気ガスなど窒素酸化物の影響によって発症することもあります。
窒素酸化物と花粉の結合物や、PM2.5と花粉の結合物を吸い込んでしまうことで発症してしまいます。
これまで発症していなかった人が近年花粉症になるケースが増えているのも、こういったPM2.5などが影響していることも十分考えられます。

花粉症が原因の咳を悪化させてしまう行動

前項で述べた通り、花粉症による咳の症状は後鼻漏によって引き起こされる喉の炎症と、鼻水や鼻づまりが原因で口呼吸を余儀なくされて喉の粘膜が破壊されてしまうことにあります。
唾液が減少することにより防御機能が下がり悪化しやすくなり、喉・気道の乾燥によっても状態が悪い方へと向かいます。

結論として言えば、「外出時にマスクをしない」という行動が咳・花粉症の症状を悪化させます。
マスクを装着しないことで喉の乾燥状態を作り出すのはもちろん、花粉が体内・喉に入るのを防ごうとしない行為にも問題があります。
せっかく喉の薬を服用したりのど飴をなめても、原因となる花粉を防御していないのなら全く意味はありません。

症状を改善させるために、まずはマスクを装着して花粉が体内に入るのを防御しましょう。
マスクによって喉の乾燥を防ぎ、加湿効果も得られます。
できれば外出時だけでなく、部屋の中でも可能であれば装着しましょう。
特に、寝ている時はどうしても口呼吸になってしまう可能性が高いので、就寝時にマスクをするだけでも結果は変わってきます。
のど飴や水分補給によって加湿させることも、唾液を増やし喉の粘膜のバリアを作ることに繋がるので効果的です。

マスク装着はもちろん、加湿・水分補給を行った上でまだ症状が改善されない場合は市販の薬品を服用するという手もあります。
くしゃみや鼻水、鼻の粘膜の腫れをおさえる効果がある抗ロイコトリエン薬、免疫反応をおさえる効果があるステロイド薬などが代表的です。
もしこういった対処法を行っても症状が改善されない場合は、病院に行って検査・診察してもらいましょう。
血液検査を行い、アレルギー反応が強い物質を割り出した上で処方箋を施してくれます。