現在、日本人の25%が花粉症をわずらっていると言われています。
花粉症は、その名の通り、花粉が原因で鼻水やくしゃみ、目がかゆくなるなどのアレルギー症状を発症することを意味します。
季節により、飛散する花粉は異なりますが、1月~4月のスギ花粉、5~6月のヒノキ花粉、9月のイネ花粉が有名で、この時期になると、外出する際に保護具をつけた人が増えます。

花粉の影響は蓄積されるため、去年はまったく症状がでなかったのに、今年になると急に花粉症になってしまうこともあります。
花粉症は直接的には鼻に症状がでますが、それらが原因となって、頭痛や肩こり、倦怠感を引き起こすことがあります。

これらの症状は二次症状と呼ばれてます。
どの花粉に弱いかは血液検査で確認することができます。

副鼻腔に原因があることも多い

鼻をつまむ女性

花粉症から頭痛につながることが多いですが、この頭痛は副鼻腔に原因があることが多いです。
副鼻腔とは、鼻腔を取囲む骨の内部にある空洞のことを指します。
上顎洞、前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞と4つで構成され、これらの副鼻腔はいずれも鼻腔に通じています。

これらの空間を通って、膿などが排出されます。
空間自体は細長い管なので、花粉症を含むアレルギー性鼻炎が原因で、細菌が入りこみ感染、炎症などで腫れるとすぐに閉鎖されていまい、膿を排出もできなくなってしまいます。

これによって副鼻腔炎となり、副鼻腔内の圧力があがり頭痛になることがあります。
膿は、上顎洞、前頭洞に溜まる人が多いですが、篩骨洞、蝶形骨洞に溜まる人もいるそうです。

蝶形骨洞の場合は、CTなど精密な検査をしなければ、わからないこともあります。
蝶形骨洞に膿がびっしりたまってしまい、手術で膿をとりのぞくこともあります。
蝶形骨洞は、ちょうど下垂体の前にある空洞で、術後の傷も残らないという特徴があります。

昔の副鼻腔炎は、花粉などのアレルギーが原因だったタイプが全体の10%程度でした。
現在の副鼻腔炎は、アレルギーが原因のタイプは全体の40%を越える程で、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎が副鼻腔の炎症を誘発させる因子とされています。

慢性副鼻腔炎いわゆる蓄膿症は、都会に少なく農村に多い病気でしたが、抗生剤や医療技術が発達し、有病率はどんどん低下しています。
有病率が低下し、重症度の病態も少なくなりましたが、軽症、中等症のタイプが増加しています。
その増加原因が爆発的に増えた花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎であり、それにともないアレルギー型副鼻腔炎が急増しています。

副鼻腔内の炎症が頭痛の原因になる理由は、副鼻腔内に炎症が発生すると、元々細かった管の空気を取り込める道の幅が狭くなり、取り込める酸素量が減ってしまいます。
この取り込める酸素量が減ることによって副鼻腔内の圧力が上がったり、腫れてしまった圧力で三叉神経を刺激してしまうことがあり、それにより頬や眉間、そして額に痛みを感じ、頭痛として認識される場合があります。
また、取り込める酸素量が減るため、特に呼吸数が減る睡眠時は呼吸がつらくなり、それが原因で睡眠不足になることも頭痛の原因となります。

症状の対処法

対処法は、色々あるため、自分にあった処方を見つけるために模索が必要です。
具体的な対処法を以下に記します。

鼻水が出るときには、吸い込まずにすべてを出し切る。
鼻水には花粉が入っているので、吸い込むと、せっかく外に排出しようとした花粉をもう一度鼻の中におくってしまい、アレルギー症状につながってしまいます。

また一般の薬局などでうってる鼻洗いのセットを購入して鼻洗いすることも花粉を外に排出する有効な手段としてお勧めします。
鼻洗いは外出先から帰って直ぐにする方が良いです。

また、鼻すすりを避け、鼻かみを頻回に行い自然口を開大することも非常に重要です。
早めに抗生物質をのんで、炎症を抑えるのも有効な手段です。
マクロライド系抗生物質が有効で、少量を2~3ヶ月間 のみ続けることで、重症でなければ約7割の症例で治癒が可能とされています。
また、マクロライド系の抗生物質は通常の抗生物質とは異なり、細菌を殺すだけでなく、炎症をおこしてしまった粘膜の繊毛機能などを改善し自浄作用を高め、副鼻腔内の圧力を安定させる効果があります。
マクロライド系の抗生物質の他にもアレルギーに効くザイザルという、アレルギー症状を抑えるレボセチリジンが含まれている薬もあります。

それ以外でも、鼻づまりに即効性のある市販の点鼻薬が売られています。
これらの中には血管収縮剤が含まれており、鼻粘膜の無数の毛細血管を強く収縮させ、より粘膜は薄く引き締まった状態となり、鼻の通りは一時的に改善します。
しかしながら点鼻薬を長期に常用すると、粘膜は腫脹し、血管収縮剤に対する反応が悪くなることがあるため、服用の際はお医者さんに相談することをお勧めします。

他には手術するという手段もあります。
今は、技術が発達し、日帰りの手術で治療も可能です。
また、手や足の裏のツボ部に圧力をかける治療もあります。

また、睡眠をしっかりとることも重要です。
寝る前にお風呂にはいる、生姜湯などを飲むなどして、体を温かくしてから寝ることが非常に重要です。
つらい場合は薬に頼る方が良いですが、極力、食生活を正しくするなど日常生活の見直しが有効です。

睡眠不足も頭痛の原因になります

睡眠不足の男性

睡眠不足も頭痛の原因となることがあります。
まだ、完全に解明されたわけではありませんが、大きく二つの原因があると考えられています。

1つ目は、睡眠不足によって、脳の血管を拡げるセロトニンが分泌されるためと考えられています。
睡眠時は、脳が休まり、充分な酸素が送られていきます。

しかし、寝不足が続くと睡眠で得られるはずの酸素が足りない状態が持続されてしまうため、脳の血流が低下してしまいます。
脳の血流が悪くなると、血管内に血液を送り込もうと血管を拡げる働きのあるセロトニンが普段より多く分泌されてしまいます。
これによって、拡がった血管に一気に血液が流れ込むことで、偏頭痛を引き起こしてしまいます。

2つ目は、脳が休めず、疲労物質が溜まってしまうためです。
睡眠不足は、体だけでなく、脳も休めず、疲労物質がたまってしまいます。
そこで、体が勝手に防衛策として、疲労物質を脳に送らないように、血流を低下させてしまいます。
ただし、血流を減らすことは、酸素を送る量を減らすということにもなってしまい、頭痛を引き起こしてしまいます。

睡眠不足による頭痛の対処法

これらの対処法としては、当然、快眠できる環境にすることが第一です。
例えば、枕の高さは合っているか、掛け布団は重たくないか、マットレスは柔らかすぎないか、硬すぎないか、パジャマは肌触りの良い素材か
などがあります。

もし、睡眠に不適切なものが含まれているならば、交換してみることをお勧めします。
対処法の2つ目として、眠れない時も目を閉じて休むことをお勧めします。

眠れないと目が冴え、スマホなどを見てしまうと思いますが、目から疲れがどんどん蓄積していって寝不足以上に疲れてしまう原因となることがあります。
目だけを閉じておくことで、脳の約80%が回復するので疲労を溜めずに頭痛を予防することができます。
どうしてもスマホなどが気になる場合は、目隠しをおすすめします。

外からの光が目に入らないので、疲労が取れ、睡眠不足による頭痛を予防できます。
ほかにもアロマオイルでリラックスをする、セロトニンの分泌を抑えるために頭を冷やすなどの対処法があります。

肩こりも頭痛の原因

肩こりがする女性

頭痛の原因として肩こりも考えられます。
肩こりによって、首の周囲の動脈が圧迫され、脳へ送られる血液の流が減ってしまい、脳が酸素不足になってしまうと、頭痛になります。
肩こりの原因は、目の疲れ、メガネ・コンタクトレンズの矯正不足、パソコンやスマホ作業・車の運転・事務など長時間同じ態勢でいると、目、肩だけではなく、足先などの末梢の血液循環が低下し、肩こりにつながります。

肩こりによる頭痛の対処法

肩こりの対策としては、目を疲れさせないことがあります。
スマホやパソコンは目から45センチ離す、定期的に目を休めることをお勧めします。

定期的に遠くをみるだけでも十分効果があります。
同時に、肩や腕の緊張をほぐすと眼も休まりますので、全身の筋肉を動かすと効果は増します。

また、温かく湿らせたタオルで目を温め、血行をよくしてマッサージすることも有効です。
このとき、マッサージの力が強すぎると逆に目を傷めるので注意が必要です。

眼の疲れをとるのに最も効果的で最も手軽な方法は十分な睡眠をとることなので、充分な休養をとり、眼の疲れをとることで肩こりを予防できます。
長時間同じ態勢をとらないといけない場合は、1時間に1度以上、態勢を変えるかストレッチを行うのが良いです。
ストレッチを行うとストレスも解消される方向になりますので、効果が増します。

また、低体温な方が肩がこりやすくなるので、温かいお風呂につかるなど、温めると効果的です。
他にも機能性食品などが売られており、例えば、ブルーベリーやカシスなどに多く含まれるアントシアニンによるを配合したタブレットなどが市販されており、容易に入手、摂取することができます。

自宅に空気清浄機を設置してみましょう

最近は、花粉症やPM2.5対策などの空気清浄機が様々なメーカーから発売されています。
少し昔は1家に1台でしたが、今は一部屋に一台の時代になってます。

空気の清浄はもちろん、脱臭効果、除菌効果に加え、加湿効果を搭載した加湿空気清浄機、除湿機能まで搭載した多機能タイプやエアコンと連動したり、扇風機やヒーターと合体するなど、様々な進化を遂げています。
一方、集じん・脱臭のみに注力したシンプルだけど空気清浄の性能に特化した空気清浄機も登場しています。

最近は、フィルター交換不要タイプもでており、購入後のメンテナンスも重要な要素となっています。
設置する際には、空気清浄機の基本性能である捕獲できる粒子の大きさ、捕獲できる割合(99.9%など)だけでなく、装置のサイズ、フィルタの交換必要かどうか、騒音はどうかなど、カタログに記載されている性能だけではなく、実際に動いている装置を見る方が間違いがありません。

基本的には、購入して箱からだして、置けば使える状態にありますが、エアコンと連動などは、サービスの方に依頼した方が良いときもあります。
空気清浄機を設置する位置にも注意が必要です。

花粉は外から入ってきますので、基本的には窓際が良いのですが、外から人が帰ってきたところにも設置しておいた方が良いです。
外部から飛んでくる花粉以外に、人が体に付着させて家の中に持ち込んでしまう花粉を入り口で捕獲できるためです。

最近は、デザインも良くなり、家のインテリアとしても使われます。
色や形にもこだわりがある装置が多いので、家のイメージにあわせることができます。

最近はプラズマやイオンをつかった花粉捕獲がはやっており、銀イオンにより、捕獲および脱臭をするなど最先端の技術が取り入れられています。

また装置の電源を切る際、つける際に自動でフィルタの洗浄を行う自動洗浄機能により、フィルタの交換が不要となったり、ランニングコストの削減につながる、低消費電力モデルなども多数でています。

空気の噴出しかた、吸い込み方も多種多様なので、風が直接当たるのがいやなかたは上向きに吐き出すタイプをお勧めします。
最近は、20畳を越える大部屋全体の空気洗浄ができる大型タイプ(といっても装置自体はそんなに大きくない)もでています。

部屋の大きさにあわせて、複数買うケースが増えてきており、各社コンパクトな空気清浄機が多数でています。

持ち運び可能な大きさ、重さで車に持ち込むことができるような製品もあります。

空気清浄機の効果を高める

空気清浄機の効果を高めるコツを7つ紹介します。

  • 空気清浄機は広いスペースに置く
  • 空気清浄機はお部屋の出入り口付近に置く。
  • エアコンや扇風機と併用して使う。
  • 花粉・ウィルスのブロックには玄関で使い、ずっと電源をいれたままにしておく。
  • タバコの煙を除去したいなら卓上型空気清浄機を使い、必要な場所に移動させてつかう。
  • フィルタ交換が必要な機種は、こまめにフィルターの掃除や交換をする。
  • 空気清浄機は24時間運転で使う。

頻繁にスイッチのオンオフを繰り返すよりもずっとつけたままのほうが、消費電力も小さく、また、集塵能力も最大限につかえるためおすすめします。

空気清浄機は各社が独自の技術開発をしているので、メーカー毎に特色があります。

例えば、シャープはプラズマクラスターにより、除菌、ウィルス抑制機能などをうりにしており、パナソニックはナノイーにより、除菌、ウィルス抑制機能やうるおいに注力しています。
ダイキンは集塵力が良いとされ愛用者は多いです。
また、島津製作所も少数機種だが集塵力の高さから評価が高いです。

空気清浄機をつかって屋内での花粉の影響を極力減らし、目のかゆみ、鼻炎や、頭痛が発生しにくい環境をつくることをおすすめします。